ドジャカス顔面ドジャーブルー(ドジャース観戦記)

思ったことをただただ書く。ガチギレ注意

先発投手の現状

4/16 LAD 6-2 WSH

この試合の先発はハート。普段はリリーフで登板することが多いハートが先発ということはオープナーもしくはブルペンデーである。今の先発事情はかなり苦しいと考えられる。

60日の故障者リストにいるゴンソリンとメイは今季は登板不能であり、カーショウは夏まで投げることはできない。シーハンもいつ復帰するのかはわからない。当然のことではあるが大谷も登板することは不可能である。

ボビー・ミラーは肩の炎症で15日の故障者リスト入り。筆者は肩の怪我(特に関節唇の怪我)=選手生命の終わりである(少なくとも投手はそう)という認識でいるので、復帰がいつになるのかはわからないが、慎重にいく必要がある。

ビューラーは先日マイナーで登板しており、おそらく早い段階で復帰することは可能であると考えられる。ビューラーが復帰するまでの当分の間はブルペンデーや、オープナー戦術でしのいでいく必要がありそう。4/23から9連戦があるが、山本由伸を中4日で投げさせるのかどうかは気になるところ。中5日にこだわる場合、もしかしたらグローブを3~4イニング投げさせるということもないわけではないと思う。

あと1つ思ったことがあるけど、トミージョン手術多すぎじゃね?ビーバーもストライダーもマーリンズのペレスもトミージョン手術を受けており、日本の贔屓でも3年前に支配下で入団した高卒投手が全員受けている。ここ3年くらいで以上に増えた気がする。やはり、トレーニング理論の進化に人類の身体がついて行けなくなってしまったのであろうか?

試合の方はハートが2イニングを無失点に抑えると、3回から登板したヤーブローはカーブとシンカーを軸に5回を投げてホームランの失点のみに抑える。それ以降はリリーフ陣の奮闘でここからはヒット1本に終わる。相手の攻撃を竜頭蛇尾に終わらせる。最後の打者になったロサリオはアトランタにいたときには辛酸をなめさせられたが、今現在しなしなになってしまっていいるのが何とも言えない。ちなみに前の試合でタイムリーを打たれたギャロは3三振となっている。お前、変わらんかったな(流石にネタがなかったとはいえ、相手チームの選手を侮辱するのはよろしくないと思っている)。

直近4年の平均防御率が5.62のコービン。そのコービンに対して、初回にゴロの間に先制する。2回にはこの試合がデビュー戦となったパぺスが第一打席でヒットを放つと、バーンズとベッツの連続タイムリーで追加点。6回にはキケヘルのホームランで追加点。7回には(まさか7回まで投げてくるとは)テオヘルのタイムリーでリードを広げる。8回にはまたまたベッツのタイムリーで6点目を奪う。結局、この試合でのベッツは5打数5安打と打ち出の小槌のごとくヒットを量産。

おい、明日は4時からだってよ。

PSに弱すぎる男

4/15 LAD 4-6 WSH

先発のグラスノウは初回に先頭打者に二塁打を打たれると、暴投で先制点を奪われる。3回にはエイブラムスのホームランとギャロのタイムリーで逆転を許すと、5回にはガルシアに3ランホームランを打たれる。この試合では5イニングで自責点6、被安打8、奪三振5、与四球2であった。フォーシームは真ん中付近に集まっており、カーブは大きく外れるボールが多々あった。個人的には1イニングにヒットを集中されたり、重要な場面で痛打されたところがいただけない。こういった部分がポストシーズンなどの重要な試合で炎上することが多く、イマイチ活躍できない原因として考えられる。実際にポストシーズンでの通算防御率は5.72である。WPAは45.2イニングで-0.52であり(PSに弱いと言われているカーショウは194.1イニングで0.16であるため、かなり弱いことがわかる)、お世辞にも強いとは言えないだろう。

その原因として考えられるのはコマンド力の低さである。グラスノウはTBに移籍してからコントロールが改善したが、捕手の構えているところへボールが投げられないケースが多々ある。レギュラーシーズンでは甘くなったり、逆球となっても空振りを奪うことは可能であるが、ポストシーズンでは個人記録よりチームの勝敗の方が重要であるため、普段はコンタクトに重きをおいてスイングしてこない打者がコンタクト重視でスイングしてくることも考えられる。そうなった場合、レギュラーシーズンでは通用していた、威力こそあれど精度のよくないフォーシームが格好の餌食となってしまう(20年のポストシーズンでは被安打の8割程度がフォーシームであり、被本塁打は9本中8本がフォーシームである)。

解決方法としてはコマンド力の改善、フォーシームを狙い打たれないようにするために持ち球を増やすことであると考えられる。しかし、狙った場所へ正確に投げ込む能力は才能による部分が大きいため、改善は非常に困難である(それができればピッツバーグでもエース級の活躍ができていた)。となると球種を増やすことが、最も手っ取り早い解決方法となってくる。覚えるならオフスピードボールとかがいいと思う(っていうかあの投げ方でスプリットやチェンジアップを投げないのはいかがなものか)。

相手の先発はメジャー初登板のパーカー。立ち上がりに点を奪うも、それ以降はフォーシームとカーブのコンビネーションに苦戦し、点を奪えない。6回以降に登板したリリーフ陣からなんとか2点を返すも、2点届かず終戦

8回から登場したのはこちらもメジャー初登板バナスコ。90マイル中盤のフォーシームとカーブで2イニングをパーフェクトピッチング。かなりいい投球だったと思う。ここは十分にポジれる。ボールがばらけていたので、そこが課題か。

 

 

再建でも始めるか?

4/14 LAD 3-6 SD

※注意 この記事では選手を激しく非難している部分がいくつかあります。

先発のパクストンは初回にランナーを出すも無失点に抑える。2回と3回にも四球でランナーを貯めるも、無失点に抑えるが、4回にマチャドにホームランを打たれ1点を失う。パクストンは6回に先頭打者から2者連続で四球を出したところで降板。この試合では自責点3、被安打3、奪三振1、与四球は8となっている。これはもう制球難以外の何物でもない(Zone%が低いわけではないが、ヒートマップを見るとかなりボールがばらついていることがわかる)。8四球はぶっちゃけ言ってあり得ない。論値でしかない。よく3点で済んだな。

後受けたブレイシアも、あいさつ代わりに四球を出し(どいつもこいつも四球ばかり出しやがって)、無死満塁のピンチを招くと、内野ゴロの間に走者の生還を許すと、メリルの内野安打で追いつかれる。

7回ファイアライゼンは2つの四球とヒットで2イニング連続の無死満塁のピンチを招く。マチャドは打ち取るも、次打者のプロファーに走者一掃のタイムリーを打たれ、リードを広げられる。言わんこっちゃねえ。これまで3点ですんでいたのは、どうやら運がよかっただけだっただったな。ファイアライゼンは、ここ最近の記憶になかった(韓国シリーズは諸事情により見逃していた)ので、若手かと思ったけどもう30を超えているんだな。これでは野球人生の終わりに限りなく近づくようなピッチングである。

その後は無失点に抑えるが3四球(敬遠も含む)を出す。すごいなあ、まさか罵倒だけで300字も埋められるなんて。まあそれだけ試合内容が酷かったってことだな。3点で終わった打線の方も大概ではあるが、四球を出しまくったことがアカンかった。筆者は積極的にストライクゾーンに投げ込むべきであるという考え方である。なぜなら野球というスポーツはフェアグラウンドに打球が飛んだ場合、7割がアウトになるからである。そのため、野手がエラーしたり、投手が四死球を出さなければ6点以上取られることはほとんどないと思っている。だから四球を出すべきではない(相手打者がステボンズなら話は別だが)。結局この試合では14個の四球を出ている。全てのイニングで四球を出すとか聞いたことないんだけど。もう開いた口が塞がらねえわ。再建中のチームじゃねえんだからさ。個人的にコントロールはメンタル(コマンドは別である)であると思っているので(最低限の技術を持っているということが前提条件であり、最低限の技術を持っていないならば、そもそもマウンドに上がるべきではない)、この試合に登板した投手は全員豆腐以下のメンタルであるとしか言いようがない(技術不足の選手はマウンドに上がるなと書いたが、それ以前にその程度のメンタルでマウンドに上がるのはいかがなものか)。

打線の方は3回にホームランを含む3連打で3点を奪うも、それ以降は散発の2安打に抑えられ、1点も奪えないまま終戦。打線の方はもう知らん(打線の方に文句を言うエネルギーは筆者に残っていなかったので許してクレメンス)。

 

 

ナックルボーラー

4/13 LAD 5-2 SD

先発のストーンは初回は三者凡退に切って取ると、そこから5回まで1人の走者も出さない完全投球を繰り広げる。しかし、6回に先頭打者を塁に出すと、次打者は併殺に取るも、そこから連打を浴びて、タティスのタイムリー(マジでLAD戦ではいいとこで打つよな)で1点を失う。7回にもウェイドのタイムリーで1点を失ったところで降板。この試合では6.2回を投げて自責点2、被安打5、奪三振4、与四球1であった。7イニング目まで投げられたという部分は評価できる。しかし、ランナーを出したイニングに失点をしている部分に関してはいただけない。ランナーを出してからの投球が悪く、何度も書いているが、そこんとこは課題であるので、早急に解決しなければならない。投球割合は前の試合みたいにチェンジアップを軸とした投球でなく、シンカーを軸とした投球であり(筆者は某巨人OB(広岡達朗ではない)みたいな「投球の軸は速球であるべき」という思想は持ち合わせていないので、チェンジアップ中心の投球が悪いとは思っていない)、そのシンカーがかなり機能しており、このボールで空振りや見逃しストライクを奪えたことが、この試合での投球を楽にしたと考えられる。

ストーンの後を受けたグローブは三振に取る見事な火消しでこのピンチしのぐ。

この試合で対戦したウォルドロンはナックルボーラーである。ウェイクフィールドやR.A.ディッキーみたいな投球のほとんどがナックルというタイプではなく、90マイル程度の速球にスライダーやシンカーも投げてくるタイプの投手であった(ナックルは投げ方が特殊であり、他の球種と併用することは困難であるため、このようなタイプのナックルボーラーはレアである)。

打線の方はウォルドロンに対してランナーを出すも、要所で冴えるナックルに苦しみ、点を奪えないでいたが、ベッツのタイムリーで先制する。同点に追いつかれた直後の6回はラックスとベッツの連続タイムリーで2点を勝ち越し、続く大谷の犠牲フライでさらに1点を追加するが、あのフライは疑惑の判定であり、もしかしたらヒットだったかも(握り替え時にボールを落としたら捕球は認められない。ただし、審判が先にアウトを宣告した場合は捕球は認められる)。VTRよく見せろや。

7回はテオヘルがヒットで出塁するが、ライトのタティスが謎にファーストベースに送球するも、ベースカバーがおらず、送球がバックネットまで到達。テオヘルは3塁まで進むと、次打者マンシーの犠牲フライでリードを広げる。

試合の方は9回に登板したフィリップスが一発出れば同点のピンチを招くも無失点に抑える。

【悲報】ボビー・ミラー、怪我をする

ドジャースキラー

4/12 LAD 7-8 SD

先発の山本由伸はマチャドにホームランを打たれて2点を失うと、2回にはキムハソンにホームランを打たれて1点を追加される。しかし、3回以降は立ち直り、走者こそ出す場面はあるが、無失点に抑える。この試合では5回を投げて被安打4、奪三振6、与四球1となっている。全体的にボールがばらついていたが、四球を出さなかったという部分は評価できる。

後受けたハドソンはクロネンワースにホームランを打たれると、7回に登板した登板したブレイシアがタティスにホームランを打たれて同点に追いつかれる。昨季からだが、タティスに打たれすぎ(昨季のLAD戦でのOPSは.832であるため、バカみたいに打たれたということはないが、WPAは0.445(162試合換算で5.545)であり、全試合でのWPAの合計は1.444(162試合換算で1.659)となっているため、LAD戦では重要な場面で打たれていることが明白であり、どうしてもLAD戦で打たれているというイメージを持たざるをえなかった)。SD戦ではタティスを抑えられるかどうかが勝敗に直結する可能性高いので、タティスの抑え方を考察してみる。

まず、タティスという打者の特徴として、パワーがあり打球関連の指標はかなり優秀であるが、コンタクト力は高くなく、選球眼はあまり良くない。積極的に振ってくることが多いため、重要な場面では安易にゾーン内で勝負することは避けた方が良いだろう(筆者は先発投手に対しては基本的に積極的にゾーンに投げ込むべきであるという考え方であり、これと相反する形になってしまうが)。場合によっては勝負を避けるという選択肢もある(ステボンズくらい打つわけじゃないから、1,2塁とかで敬遠するべきではない)。弱点はアウトローであり、どの年を見てもアウトローのwOBAconやISOは低いため、まずそこに投げておけば長打を喰らうことはないだろう。また、インハイも被打率が比較的低いので有効である。また、Fastballにはかなり強いが、BreakingやOffspeedに対してはそこまで強くはないので、速球系でのゴリ押しは絶対にやるべきではない。

まとめると

  • 速球系をストライクゾーンに投げる際には細心の注意を払わなければならない
  • アウトローに投げておけば安全
  • 四球を出すことを恐れず、厳しいコースで勝負するように

となってくる。

試合の方は延長11回にメリルにタイムリーを打たれると、それが決勝点となり敗戦。打線の方は初回に大谷のホームランで1点を返すと、2回にはマンシーとベッツのホームランで試合をひっくり返す。3回にもテオヘルのホームランでさらにリードを広げるも、これ以降は1点も奪えない。3試合連続で竜頭蛇尾を体現してしまった部分がいただけない。打線に力があるチームと対峙している以上、4点差や5点差はセーフティリードではないのである。

内容では負けていない

4/10 LAD 2-3 MIN

先発のボビー・ミラーは初回に先頭のフリエンにホームランを打たれて1点を失う。2回は先頭から2者連続で四球を出し、立ち上がりから不安定な投球が続く。3回にはヒットを3本集中されて失点。結局この試合では4回を投げて自責点2、被安打5、奪三振4、与四球3であり、投球内容ははっきり言ってゴミである。全ての球種を満遍なく使っていたが、投げているボールの質はあまりいいものとはいえず、どの球種も全くコントロールできていなかった。最低限の仕事はしたという部分は評価できなくもないが、制球難で試合をぶっ壊す可能性も高く、相手の自滅に助けられたということは否めない。

ボビー・ミラーの後を受けたのはベシア。この試合ではfastball happyではなかったが、フォーシームをホームランにされて1点を勝ち越される。この試合はフリエンにやられ過ぎ。って言ってももう対戦することはないから、ぶっちゃけどうでもいいんだけど。

打線の方は初回にテオヘルのタイムリーで先制するも、後続が2,3塁から最低限ができず追加点を奪えない。4回にはマンシーのホームランで追いつくも、それ以降はランナーを出すことはあったが、走塁ミスが絡むなどして拙攻が続き、点を奪うことができない。リリーフ陣が6回以降をノーヒットに抑えるも、結局1点差で敗戦となった。

この試合では9本のヒットを放っているが、得点は2となっている(うち1点はマンシーのソロホームラン)前の試合は前半のホームラン攻勢で試合を決定づけるも、リリーフが打てなかった。この試合でも相手のリリーフを打つことができず、まさかそれが杞憂に終わらなくなるとは思いもよらなかった(前の試合の記事にはこのことを書いていなかったので、完全に後出しじゃんけんのような形になってしまった)。完全に初回だな。そこで3点奪えていればパダックを早々にKOしてもっと楽に試合を進めることができた希ガス。マンシーはボール球に手を出してしまったのがいけなかった(2球目はマンシーが打った4球目と同じコースであったが、ストライクと判定されたのでしゃーない)。キケヘルはビタビタのコースを突かれて、もうお手上げ状態であった。お前そんなに制球よくないだろ(与四球率は低く、K/BBも優秀であるためコントロールはいいと考えられるが、その割には防御率が悪く、被本塁打も多いためコマンドがいいとは思えない)。

あへあへ奪三振マン

4/9 LAD 6-3 MIN

先発のグラスノウは初回の攻撃を三者凡退に切って取る立ち上がり。2回からは奪三振ショーが幕を開け、2回と3回は2つずつ三振を奪い、4回は三者連続三振。もうこうなってしまってはグラスノウを止める者はいなくなり、MIN打線は三振の山を築くしかない。5回以降は1イニングで2つずつ三振を奪い続ける。最終的に7回を投げて無四球無失点、被安打は3、奪三振は14となった。この試合ではフォーシーム、スライダー、カーブの3ピッチであり、フォーシームは若干ばらついていたが、スライダーはかなりいいコースに投げられていた。また、全ての球種が一級品の切れ味を備えており、「これはメジャーレベルでは打てるはずがない」と苦笑混じりの言葉が口を突いて出てきてしまった(元ネタは高市マジック)。

打線の方は初回は三者凡退、2回と3回は得点圏にランナーを進めるも無得点に終わる。相手の先発も悪い投球をしているわけではなかったので、投手戦になるだろうなと思っていたがが、アウトマンの2試合連続となるホームランであっさりと3点を先制する。5回もスミスに3ランホームランが飛び出し、怒涛のホームラン攻勢で試合の流れを引き寄せる。

8回から登板したベシアはホームランで1点を失う。遊び球や変化球を一切使わない、いわゆる「fastball happy」(日本でいうストレートガイジ)であった(場面が場面なので下手に四球を出すよりは全然マシだが)。9回に登板したブログドンは先頭のコレアにホームランを打たれる。これだけは絶対に避けるべきであった。HOU時代のことを未だに根に持っている人間はどれくらいいるのかは知ったこちゃあねえ。ただ、筆者は少なくとも引退するまでは忘れることはない(筆者の辞書には時効という文字はないのである)。次打者にもホームランを打たれるが、リードを守ったまま試合を終わらせる。はっきり言ってこの試合での投球じゃあかなり厳しいな。昇格して来たばかりの若手だったならしゃーないと思いきや、もう5年目だったわ。PHIにいたヤツだったとは。(正直いつ獲得したのかすらわからず、また、開幕前はフィラデルフィアにいたので別人かと思ってしまっていた(言い訳をするとNPBの選手でも一定数は下の名前を覚えていないので、無論NPBよりはるかに選手の多いMLBではファーストネームまで覚えている選手はかなり少ない))。

翌日の試合は2時から。みんなも頑張って起きよう。