4/17 LAD 0-2 WSH
この試合の先発はメジャーデビュー戦となったランドン・ナック。この26歳の右腕はテネシー州のジョンソンシティの出身。20年のドラフト2巡目(全体60位)でドジャースに指名され入団(この年の1巡目がボビー・ミラー、5巡目がストーン。ナックの次に指名されたビーターはギャロとのトレードでヤンキースに移籍)。21年にA+のミッドランドでデビューすると、23年はAAのタルサとAAAのオクラホマシティでプレー。タルサでは57.1イニングで防御率2.20、オクラホマシティでは43イニングで防御率2.93を記録している。
選手としての特徴として、制球力はマイナーでの通算BB/9は2.56であり、まずまずであると考えられる。K/9はあまり高くないため、支配力があるタイプでない。主な持ち球はスライダーとチェンジアップであると考えられる。
マウンドに上がったナックは、初回にいきなりど真ん中のフォーシームをスタンドに運ばれて1点を失う。その後も犠牲フライで失点するが、2回以降は落ち着きを取り戻し2塁ベースを踏ませない、ほぼ完璧な投球。5回を投げて奪三振は4、与四球は1であった。球速は90マイル前半で特に速いわけではなかったが、持ち球をふんだんに生かした投球は評価できる。しかし、四球こそ出してはいなかったが、全体的ボールがばらついており、チェンジアップやスライダーが高めに浮きがちなところはなんとかしなければならない(狙って高めに投げたのなら大したものだが)。ナショナルズだからさほど問題にはならなかったが、コンテンダーチームであった場合、それが致命傷になりかねない。
ナックになんとか勝ちをつけてやりたかったが、打線の方が相手先発アービンのフォーシームに手を焼き、得点圏に走者を進めることはあれど、結局散発の4安打に抑えられて無得点に終わる。リリーフ陣からも1点も奪えずまさかの完封負け。ムエンゴで敗戦投手となってしまったのは残念でしかない。しかし、来週には9連戦もあるため、この試合の内容であれば、もう一度登板のチャンスはもらえるだろう。次は勝たせてやってくれよ(ブルージェイズかダイヤモンドバックスが相手だと、ちとキツいかもしれないが)。
このカードではエイブラムスに打たれ過ぎだな。来週にもう一度対戦があるので、そこまでにしっかりと対策をしておく必要がある。
それと、リリーフ陣はノーヒットに抑えてくれたのが、個人的に少しポジれる。