2023年のドジャースについて
先発投手に限定して書く。
23年のドジャースの投手事情だが、ブルペンは普通によかったが、先発はメジャー全体でもワーストレベルである。規定投球回到達者数は誰ひとりいませんでした。ボビー・ミラーやペピオなどの新人の台頭が目立ったが、開幕ローテからウリアス、メイ、シンダーガードが消えてしまうなどそれ以上に先発ローテの崩壊が目立っていた。
ウリアスは24年の復帰が絶望的であり、カーショウは手術を受けたため、来年は夏まで復帰できないと思われる。ゴンソリンも24年は投げられない。
180イニングを投げた(投球内容はお世辞にもいいとは言えないが)リンも移籍しており、ビューラーが復帰するとはいえ、先発補強は急務であり、FAやトレードである程度計算できる先発を2人以上獲得しておきたい。
それと、PSに強いかどうかはおそらく最もどうでもいい項目だと思うが、個人的には重視してもらいたい。世界一を目指すならばこだわらなければいけないと思う。
FA先発投手ランキング上位の選手
選手名 | IP | K/9 | BB/9 | HR/9 | ERA | FIP | WAR |
---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | |||||||
ブレイク・スネル | 180.0 | 11.70 | 4.95 | 0.75 | 2.25 | 3.44 | 4.1 |
アーロン・ノラ | 193.2 | 9.39 | 2.09 | 1.49 | 4.46 | 4.03 | 3.9 |
ソニー・グレイ | 184.0 | 8.95 | 2.69 | 0.39 | 2.79 | 2.83 | 5.3 |
ジョーダン・モンゴメリー | 188.2 | 7.92 | 2.29 | 0.86 | 3.20 | 3.56 | 4.3 |
エドゥアルド・ロドリゲス | 152.2 | 8.43 | 2.83 | 0.88 | 3.30 | 3.66 | 3.0 |
マーカス・ストローマン | 136.2 | 7.84 | 3.42 | 0.59 | 3.95 | 3.58 | 2.7 |
今永昇太 | |||||||
ルーカス・ジオリト | 184.1 | 9.96 | 3.56 | 2.00 | 4.88 | 5.27 | 1.0 |
クレイトン・カーショウ | 131.2 | 9.36 | 2.73 | 1.30 | 2.46 | 4.03 | 2.3 |
カーショウだが、ロサンゼルスに骨を埋めるのか、故郷のダラス(レンジャーズの本拠地であるアーリントンはダラスの目と鼻の先にある)に帰るかはわからないが、少なくとも今オフに出ていくことはなさそう。
個人的に最も欲しかったノラがフィリーズに残留した(一応165M出していたは評価する)のも少し残念である。
個人的にはスネルはぶっちゃけいらねえ。23年は2度目のCY賞に輝いたが、キャリア全体を見ると一発屋ならぬ二発屋である。規定投げられたのが2回しかないのはちと厳しい。今季は与四球率がキャリアワーストレベルになっており、与四球の多い投手はちょっとねぇ(個人的な好みの問題だが)。
スネルがいらないとなると、エース級活躍を期待できるのは由伸か。由伸はNPB時代はタイトルを独占するなど完全に敵なしの状態であった。1年目のダルマーを上回る活躍は期待できる。200イニングを投げるスタミナの部分だが、21年にはオリンピックを含めて200イニング程投げているため、そこは問題なさそう。個人的な懸念点としては、WBCでメキシコ相手に失点していた部分か。体格的な部分も不安要素ではある(リンスカムが7年で終わったのをみるとどうしても気になってしまう)。それと重要な試合で炎上する傾向にあるのもなぁ。ただ日本のファンが増えるのはちょっとうれしいかな(変なファンはお引き取り願います)。
グレイ(記事作成中にカージナルスと合意)は今季CY賞投票で2位となっており、上記の10人の中では指標が最もよい。PSでも強い選手であることもプラス。しかし、年齢的にガタがくる可能性もあることから大型契約をするのは得策ではない。
モンゴメリーは個人的にかなりの優良物件であると思う。投球スタッツはここ2年は右肩上がりとなっており、シンカーの割合を増やしてから投球内容が改善している。PSにも強い選手である。懸念点としてはxFIPと防御率に差があるため、反動で防御率が悪化する可能性がある部分か。個人的な評価では左腕の中で最上位である。
今季は夏にドジャース入りを拒否したロドリゲスだが、今オフはどこのチームでもOKとのこと。レッドソックスにいたときと比べると三振率が低下しているが、平均球速は戻りつつあるため、21年の状態に戻る可能性はある。ただ、規定投球回到達が1回しかなく、30試合以上に先発した年が2年しかないため、イニングを食うことはできるのかはわからない(200イニング投げてる年もあるので期待できないわけではない)。左腕がスカスカな以上、優先順位は必然的に高くなる。
ストローマンは個人的にはいらないわけではないが、絶対にほしいとも思えない。ここ2年は規定投球回に到達できておらず、平均投球回も落ち気味である。今季はFIPに対して防御率が悪いため、来季は防御率が改善する可能性がある点はプラス(xFIPやSIERAを見るとそうとは言い切れないが)。今季は四球が増えた部分は何とかしなければならない。
今永だがWBCでの投球はいいものがあり、MLB球への適応も問題ないと考えられる。左腕が不足しているので、モンゴメリーやロドリゲスを取り逃したら取るべきであるが、個人的な優先順位はそこまで高くはない。
ジオリトは6年連続で規定投球回(22年はアウト1つ足りなかったが、ちっちゃいことはワカチコ)に到達できているため、イニングイーターとして期待できる。しかし、被本塁打が多く支配力があるわけではないので、それ以上の仕事はできないと思う。
トレードで狙ってほしい選手
トレードで取るとしたらタイラー・グラスノウ、コービン・バーンズ、ディラン・シース、シェーン・ビーバーあたりか。
個人的にはグラスノウが一番いらない。支配力はあるが、スペ体質なうえにPSでも強いわけではないから。
バーンズだが、近年の投球はメジャー全体でもトップレベルであり、エースとして期待できる。しかし、22年以降スタッツが悪化しているのがねぇ・・・まだガタがくる年齢ではないのに。三振が減って四球が増えてるという部分は何とかしなければならない。球速とスピンレートが低下しており、まさかぶっ壊れてることなんて・・・杞憂に終わることを願うばかりである。トレードで取るならついでにアダメスも貰ってしまおう。
シースだが、ここ3年は規定投球回に到達しており、22年はCY賞投票2位となっており、エースとしての働きは期待できる。懸念点があるとすれば、手術歴とスライダーの多投から、肘の状態がよくない可能性があるという部分か。まぁ1年だけのレンタルなら気にはならない。それとスネルほどではないが、与四球が多いのもいただけない。
ビーバーはバーンズやシースよりは個人的な優先順位は低い。打球関連の指標が悪化している部分とフォーシーム、カーブ、スライダーの空振り率が低下しているという部分が成績悪化の原因であると考えられる。スピンレートや球速の低下が見られないので、22年の水準に戻る可能性は十分にあると考えられるが、ここはドジャース投手スタッフの腕の見せ所。それとスペである可能性はないわけではない。
個人的な優先順位はシース=バーンズ>>ビーバー>>>>>>>>グラスノウになりそう。
その他の選手もいるが、全知全能ではないので省く。バウアーに関しては獲得してから書く。
それとなあ
ドジャース
— ALWAYS AKIRA (@sekai_yakyu_828) November 18, 2023
まさかの大谷翔平&トラウト
2人を獲得!?
FA補強だけでなくエンゼルスとのトレードも画策している模様! https://t.co/C98LOUhd6x
トラウトはさすがにいらねえよ。